前回のブログでは、
「なぜ気持ちいいのに、体が悪くなることがあるのでしょうか?」
についてお話ししました。
今回は、
「なぜ筋肉が壊れていても、痛みを感じないことがあるのでしょうか?」
についてお話ししたいと思います。
私たちは、
「痛くない=体に問題はない。」
と考えてしまうことがあります。
しかし、本当にそうなのでしょうか。
実は私は、
「痛くない=健康」
ではないと考えています。
私たちの体には、神経があります。
その中には、痛みを感じる神経もあります。しかし、その神経はどこを切っても、どこを押しても必ず痛みを感じるというわけではありません。
私が学んできた内容では、神経には神経終末と呼ばれる部分があり、その先端部分が刺激を受けることで痛みを感じるようになっています。
つまり、神経の途中が圧迫されたり、傷ついたりしたとしても、必ずしも痛みを感じるわけではありません。
また、筋肉はたくさんの筋繊維が集まってできていますが、その筋繊維の一つ一つが壊れたとしても、人はそれを痛みとして感じないことがあります。
そのため、
「痛くなかった。」
「気持ち良かった。」
「楽になった。」
と感じていたとしても、
「体が傷ついていない。」
ということにはなりません。
私は、
「痛くないから大丈夫。」
という考え方は、とても怖いことだと思っています。
例えば、
「昨日、強く揉んでもらって気持ち良かった。」
「今日も楽だから大丈夫。」
と感じていたとしても、実際には筋肉の筋繊維が壊れていたり、体の中では修復作業が始まっていたりすることもあります。
人間の体は、とてもよくできています。
少し傷ついた程度では、私たちに痛みを感じさせないようにしてくれることもあります。
しかし、それは、
「傷ついていない。」
という意味ではありません。
私は、
「痛み」
は、体からの大切なサインの一つだと思っています。
ですが、
「痛みがない。」
ということは、
「健康である。」
と同じ意味ではありません。
だからこそ、
「気持ち良かった。」
「痛くなかった。」
「楽になった。」
だけで判断するのではなく、
「本当に体は良くなっているのだろうか?」
と考えることが大切だと思っています。
私は治療家として、
「その場の気持ち良さ」
よりも、
「10年後も元気に過ごせること。」
「20年後もやりたいことができること。」
を大切にしています。
ですから、
「痛くないから大丈夫。」
ではなく、
「本当に体にとって良いことなのか。」
を基準に施術を行っています。
次回は、
「なぜマッサージをすると筋肉は壊れてしまうのでしょうか?」
についてお話ししたいと思います。

